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2014年5月13日(火)、JST東京本部別館ホールにて電気通信大学新技術説明会を開催いたします。
デバイス・装置分野における電気通信大学のシーズをご紹介いたします。
皆様のご参加を心よりお待ちしております。
詳細ホームページ・申込: http://jstshingi.jp/uec/2014/index.html
13:10
主催者挨拶
国立大学法人電気通信大学 産学官連携センター センター長・特任教授 中嶋 信生
独立行政法人科学技術振興機構 理事 小原 満穂
13:10
電気通信大学の産学官連携活動の紹介
電気通信大学 産学官連携センター 産学官連携支援部門 部門長・教授 田村 元紀
13:20
(株)キャンパスクリエイトの活動紹介
(株)キャンパスクリエイト 代表取締役 安田 耕平
13:30
ホタル生物発光を利用した長波長発光標識材料の創製と実用化
電気通信大学大学院 情報理工学研究科 助教 牧昌次郎
【新技術の概要】
ホタル生物発光系は、インビボイメージングで常用されているが、癌や再生医療の先端技術研究では、650nm以上の長波長材料が求められていた。発光基質を人工材料にすることで、675nmの発光を実現した。
【従来技術・競合技術との比較】
ホタル生物発光系では、発光酵素改変で発光色変換が行われていたが、近赤外材料の創製に至っていない。本学では、発光基質の変換で675nmの発光波長を実現した。現在、これを改良した後継材料の創製も達成した。
【新技術の特徴】
・電気を使わずに、多色発光が可能
・発光には酸素が必要なので、酸素要求型の指示マーカーとなる
・発光基質は蛍光性があるので、蛍光標識・材料としての利用も可能
【想定される用途】
・インビボイメージング
・ ATP 検査
・細胞イメージング
【関連情報】
サンプルの提供可能・外国出願特許あり
14:00
階層的タイプ別サービス効果分析システムの特徴について
電気通信大学 大学院情報理工学研究科副学長 教授 椿美智子
【新技術の概要】
サービス効果は、顧客によって個人差が大きいため、個人差を考慮して、タイプ別に測ることが重要である。新技術では、購買行動や特性の違いによって顧客のタイプ分けをし、さらに、その顧客がどの年齢層、どの性別、どの地域に住んでいるのかなどによって、サービス効果にどのような違いがあり、どのように対応して行けばサービス効果が向上するのかを分析できるシステムとなっている。
【従来技術・競合技術との比較】
従来技術では、顧客の個人差を分析しようとする場合、単なるその属性、年齢や性別等によってのみの特徴を分析しているものが多く、顧客の購買行動や特性の違いによるタイプ分けも含めた詳細な分析がなされていないため、漠然とした対象に対する分析となってしまっている。
【新技術の特徴】
・サービス提供者側のタイプ別分析
・各業種ごとのタイプ別キャリア能力・意識分析
・サービスの地域差の分析
【想定される用途】
・サービス全般の顧客タイプ別効果分析
・教育・学習の学生タイプ別効果分析
・公共サービスの利用者タイプ別効果分析
14:30
画像処理による帯形状(路上の白線など)の検出技術
電気通信大学 大学院情報システム学研究科 准教授 工藤俊亮
【新技術の概要】
路面の白線のような特定の幅の帯形状を画像中から検出する手法である。二重円型オペレータによる特徴抽出を行うことにより、従来法に比べて少ない計算量で、実環境でのロバストな帯形状検出を可能にしている。
【新技術の特徴】
輝度をそのまま用いたりハフ変換を用いたりする従来の手法に比べると、本手法は、特に屋外環境で使用する場合に、日照条件や影の影響あるいは落葉などによる隠蔽に対してロバストに帯形状を検出できる。
【想定される用途】
・画像中から特定の幅をもつ帯形状の検出が可能。
・照明条件の影響を受けにくく、影がかかっていたり落葉などで一部が隠蔽されていても、
ロバストな検出が可能。
15:00
休憩
15:10
JST事業紹介 科学技術振興機構
15:15
全国イノベーションネットのご紹介
全国イノベーション推進機関ネットワーク
15:20
睡眠モニタリングエージェント
電気通信大学 大学院情報理工学研究科 教授 髙玉圭樹
【新技術の概要】
日々の体調変化に対応し、睡眠段階の推定精度を高く保つ技術である。具体的には、各人の睡眠の特性を考慮するだけでなく、過去の心拍と体動データを活用することによって体調変化に対応した睡眠段階を推定するものである。
【従来技術・競合技術との比較】
無拘束状態で睡眠段階を推定する従来技術は存在するが、万人に共通の推定方法であり、各人の睡眠の特性を考慮することもできなければ、日々の体調変化に対応することもできない。そのため、従来技術では推定精度が人によっても体調によって異なるという問題がある。
【新技術の特徴】
・各人の睡眠の特性を考慮した睡眠段階を推定可能
・体調の変化を考慮した睡眠段階を推定可能
・年齢や性別によらず高精度の睡眠段階を推定可能
【想定される用途】
・医療:睡眠障害早期発見システム
・介護福祉:高齢者向けサービス ( 徘徊の可能性を知って対応可能、深い睡眠を導く活動計画が可能 )
・寝具評価:ベット / 布団 /
枕などの寝具の性能評価
15:50
意図しない通信路を用いた情報通信の応用 ~サイドチャネル情報を用いた認証と認証
距離の制限~
電気通信大学大学院 情報理工学研究科 教授 﨑山一男
【新技術の概要】
RFIDタグ、スマートカード等(認証者)を認証する認証装置において、認証装置(被認証者)が認証する際に漏洩するサイドチャネル情報(消費電力、電磁波)を使って、認証者と被認証者の認証と認証距離の物理的距離を制限を実現する技術である。
【従来技術・競合技術との比較】
認証/被認証者間の物理的距離が確認できない認証システムは、悪意を持った第 3 者が認証/被認証者間の通信を中継して認証に成功する攻撃(サイドチャネル攻撃)が存在する。その対策として、認証のための通信時間を監視する手法がある。しかしながら、通信時間を用いた対策は、中継装置と通信技術の進化に伴い、無効となる可能性がある。
【新技術の特徴】
・認証/被認証装置の物理的距離を制限することができるため、遠隔操作などを防止することができる。
・既存の装置から漏洩しているサイドチャネル情報を用いることで、コストの増加なしで認証装置を構築することができる。
・システム環境の複製困難性の特徴を活かすことが可能となり、なりすましの防止が可能となるシステムを構築することができる。
【想定される用途】
・電子マネーの出納
・本人確認・行動制限システム(入退室管理用の社員証等の電子身分証明書)
・自動車のキーレス・エントリー・システム
16:20
大規模リアルタイム無線センサネットワーク
電気通信大学 先端ワイヤレスコミュニケーション研究センター 准教授 藤井威生
【新技術の概要】
本技術は、センサ情報を周波数や時間という無線物理量に直接変換することで、センサ情報のパケット化による無駄を排除し、大規模かつリアルタイムのセンサ情報集約を実現する新たな無線センサネットワークに関するものである。
【従来技術・競合技術との比較】
ZigBeeなど従来の無線センサネットワーク技術は、センサ情報をパケット化し、複数ノードの相互影響を排除するため時間分割によるパケット伝送を用いて情報集約していたが、本技術はパケット化を行わないことで、大規模化、リアルタイム化を実現する。
【新技術の特徴】
・リアルタイム情報集約の実現
・100 以上の多数のセンサノードでの情報集約の実現
・シンプルな省電力センサノードの実現
【想定される用途】
・リアルタイムセンサネットワーク
・大規模センサネットワーク
・省電力センサネットワーク
16:50
半導体レーザーを用いた超解像・高感度ポンプ―プローブ顕微イメージング
電気通信大学 先端超高速レーザー研究センター 特任助教 宮崎淳
電気通信大学 先端超高速レーザー研究センター 特任教授 小林孝嘉
【新技術の概要】
2つのレーザー光(プローブ光、ポンプ光)を使って、発光及び非発光性の物質を回折限界を約30%超える超解像で3次元計測するポンプ–プローブ光学顕微鏡を試作した。半導体レーザー光源の強度雑音をバランス検出法により除去することで神経細胞や免疫細胞等の生体組織の高感度イメージングが可能となった。
【従来技術・競合技術との比較】
従来手法で光源に用いられてきたチタンサファイア超短パルスレーザーの代わりに、本技術では省コスト・省スペース・省消費電力で維持管理が容易な半導体レーザーを使用してショット雑音限界の高感度・超解像計測を実現した。
【新技術の特徴】
・発光性 / 非発光性の物質を回折限界値以下の空間分解能で光学測定
・ショット雑音限界の高感度検出
・光源に半導体レーザーを使用
【想定される用途】
・化学的に安定な非発光性プローブ分子を使った生体イメージング
・ナノ空間の材料分析、熱物性解析への応用
17:20 閉会挨拶
国立大学法人電気通信大学 産学官連携センター 産学官連携支援部門 部門長・教授 田村 元紀
【主催:国立大学法人電気通信大学、独立行政法人科学技術振興機構】
【共催:株式会社キャンパスクリエイト(電気通信大学TLO)】
【後援:社団法人目黒会(電気通信大学同窓会)、独立行政法人中小企業基盤整備機構、全国イノベーション推進機関ネットワーク】
平成26年4月16日(木)~18日(金)、東京ビッグサイトにて
「第7回レーザー加工術展」が開催され、当社が事務局を務めております
「先端レーザ樹脂溶着技術・推コンソーシアム」から出展致します。
皆様のご来訪を心よりお待ちしております。
■展示会名:レーザー加工技術展(Photonix2014内)
■展示会URL:http://www.photonix-expo.jp/ja/
■開催期間:2014年4月16日[水]~18日[金] 10:00~18:00(最終日は17:00まで)
■会場:東京ビッグサイト
■ブース:No.14-10(東5ホール)
■出展社名:先端レーザ樹脂溶着技術・推進コンソーシアム
(株式会社キャンパスクリエイト)
※このコンソーシアムは、企業・大学が相互に連携し、問題の改善・応用技術の研究
等で力する任意団体です。
キャンパスクリエイトが事務局を務め、電気通信大学と下記企業がメンバーです。
■出展内容:
接着剤やレーザ吸収色素を必要とせず、透明な部材をそのまま溶着することが可能な
レーザ樹脂溶着法をご紹介します。
この方法は各種熱可塑性樹脂の溶着が可能ですが、特にフッ素樹脂に有効で、
コンタミ・有毒ガスのないクリーンな溶着技術です。
出展社一覧は下記URLを参照ください。
http://www.r-exhibit.jp/april2014/search/jp/index.asp?entexhibit=PHO
2014年3月19日(水) 国立大学法人電気通信大学にて「電気通信大学のビッグデータ基盤技術紹介と公的プロジェクト獲得に向けたマッチングセミナー」を開催いたします。皆様のご参加を心よりお待ちしております。
【開催趣旨】
国立大学法人電気通信大学は、平成25年度に文部科学省・研究大学強化促進事業の支援対象機関として採択を受け、来たる時代における重要技術課題の研究力強化に取り組んでいます。
本学はビッグデータ基盤技術ならびに関連するM2M・無線通信技術の分野において世界的に優れた技術シーズを保有しており、その実用化を果たすために、企業との連携のもと公的プロジェクトを獲得し、研究シーズを実用レベルの段階まで育成することが重要であると考えています。
本セミナーでは、本学の特選した先端シーズを紹介し、研究開発/実用化のパートナーとなる企業との産学連携のマッチングを図り、今後の公的プロジェクト獲得へ繋ぐことを目的として開催します。
【開催日】
2014年3月19日(水) 13:00~17:00 (交流会:17:00~18:00)
【場所】
国立大学法人電気通信大学 B棟2階会議室
〒182-8585 東京都調布市調布ヶ丘1-5-1
【定員】
250名(先着順)
【参加費】
無料(交流会:1,000円)
【申込方法】
下記連絡先E-Mail宛に必要事項ご記入の上、お申し込みください。
申込締切:2014年3月18日(火)
必要事項:
1)社名・団体名
2)所属
3)氏名
4)参加者数
5)住所
6)連絡先
7)交流会参加の有無
株式会社キャンパスクリエイト オープンイノベーション推進室 須藤、高橋
TEL:042-490-5728
E-Mail: open-innovation@campuscreate.com
【スケジュール】
13:00~13:05
開催挨拶
=国立大学法人電気通信大学 産学官連携センター長 中嶋 信生=
13:05~13:25
NEDOの公的支援制度の紹介と平成26年度の方針
=独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 技術開発推進部 主幹 吉岡 恒=
13:25~13:45
JSTの公的支援制度の紹介と平成26年度の方針
=独立行政法人科学技術振興機構 産学共同開発部 調査役 菊地 博道=
13:45~14:20
データ検索を従来の100万倍以上高速化可能なメモリ型コンピューティング
=大学院情報理工学研究科 先進理工学専攻 範 公可 准教授=
※2012年IEEE最優秀論文賞を受賞したメモリ型コンピューティング技術はCPUの最も苦手な処理、情報検索をメモリに肩代わりさせる技術である。この技術により、データベースのデータ検索は従来技術と比較して100万倍以上も高速となり、低消費電力で情報処理をシンプルにすることができる。
14:20~14:55
アプライアンス主導型ユビキタスセンサネットワークシステム”ADUN”
=大学院情報理工学研究科 総合情報学専攻 市川 晴久 教授=
※アプライアンス(端末)の無線インタフェースにネットワーク側が自動適応することにより、無線インタフェースの標準化が不要なアプライアンス主導型ネットワーク”ADUN(アドゥン)” を研究している。ADUNは、高速大容量化するネットワークと大規模なコンピュータパワーを駆使して生活空間をネットワークにアクセス可能とし、ソフトウェア無線技術により、多様な無線方式の端末のネットワーキングを可能にする。
休憩 14:55~15:10
15:10~15:45
セキュアなM2Mの実現に向けた無線ネットワークによる機器間認証とアプリケーション
=大学院情報理工学研究科 情報・通信工学専攻 佐藤 証 教授=
※PUF(Physical Unclonable Function)と近距離無線を融合したデバイス技術を確立し認証ネットワークシステムを構築することで、M2Mシステムのセキュリティ性を高め、スマートヘルスケアやトレーサビリティ向け模倣品対策などビッグデータ分野の新しいアプリケーションを開拓できる。
15:45~16:20
ソーシャルメディアとGISの統合による環境防災分野におけるリスクコミュニケーション・サービス
=大学院情報システム学研究科 社会知能情報学専攻 山本 佳世子 准教授=
※GISが本来持つ情報解析機能、情報提供・共有化機能に加えて、ソーシャルメディアとの統合により新たに可能になったコミュニケーション機能に焦点を当てて、主に環境防災分野での利用を想定したソーシャルメディアGIS を研究開発している。
16:20~16:55
ビッグデータであなたの睡眠を改善する ~パーソナルデータに基づくコンシェルジュサービス介護支援~
=大学院情報理工学研究科 総合情報学専攻 髙玉 圭樹 教授=
※我々は毎日何らかの行動をして眠る。このようなパーソナルデータは蓄積するだけでビッグデータとなり、そこから新たな知識をマイニングすることが可能となる。本講演では、日頃の生活行動から深い睡眠を導くライフスタイルを設計するデータマイニングの手法を紹介し、その可能性について議論する。
16:55~17:00
閉会挨拶
※終了後交流会(デモ展示等あり)
主催:国立大学法人電気通信大学 産学官連携センター
企画運営:株式会社キャンパスクリエイト(電気通信大学TLO)