The post SaaS型Webサービス マーケティング支援ツール「感性AIアナリティクス」 first appeared on オープンイノベーション推進ポータル.
]]>「感性AIアナリティクス」は、消費者データを学習したAIが、「ネーミング」「キャッチコピー」「パッケージ」といった商品の重要な要素の感性データを瞬時に出力するイメージ分析AIツールです。新商品開発や既存商品のリニューアル時において、消費者テストや調査の代替手段として活用できるほか、調査実施前のスクリーニングにも活用できます。これにより、商品企画におけるスピードの向上や市場調査コスト軽減・業務効率化を促進すると同時に、消費者の感性に響くコミュニケーションの実現をサポートします。
本サービスは、電機通信大学 坂本真樹研究室が保有する感性(触感、質感)と人工知能(AI)に関する特許技術・知財を活用したサービスとなります。
人は、感性(=様々なモノ・コトを見る / 触る / 味わうなどして五感で知覚し感じる能力)で感じとったモノ・コトの印象(質感、味わい、など)を、言語の情報(例:「さらさら」「とろり」などの擬音語・擬態語=オノマトペ)で表現します。感性AI株式会社では、この人の感性に結びつく様々な言語をはじめ、文章や画像などあらゆる情報の感性情報を人工知能(AI)により定量化する「感性評価 AI”Hapina”」をコア技術としてサービルの提供をしてきました。現在、製品開発の場において、製品の機能・信頼性・価格など従来の評価基準による有意性・差別化を超え、「感性」を新たな付加価値とすることで、共感・感動・共鳴を呼ぶものづくりの実践が進んでいます。
感性(=五感)の定量化
「感性」を、「味覚」「触覚」「視覚」など、主に人間の「五感」と定義し、人の感性に結びつく様々な言語情報から、人工知能(AI)によって五感を定量化や、さらに言語情報だけではなく、画像が人へ与える視覚的印象を定量化するような技術を提供しています。
「感性AIアナリティクス」は、消費者データを学習したAIによって、ネーミングの語感、キャッチコピーの印象、パッケージデザインの色彩印象を瞬時に分析・可視化します。マーケティングリサーチなどのアンケート調査を行うこと無く、瞬時にネーミングテスト、キャッチコピーテスト、パッケージデザインのテストを行うことが可能です。
①連想語マップ
入力された言葉から連想される言葉をマップ形式で表示します。テキストから連想される言葉と、音韻から連想される言葉をそれぞれ出力します。テキスト連想語は性年代別に確認することも可能です。
②ネーミング感性評価
商品名の音の響きに対する定量的な印象評価分析、そして商品名から連想される言葉を確認することが可能です。印象と消費者の連想知識を分けて評価することにより、商品名の改善ポイントがより明確となります。
③キャッチコピー感性評価
キャッチコピーに対する定量的な印象評価分析と連想語分析を行います。キャッチコピーに抱かれる印象と、連想される言葉が商品コンセプトと合致しているかをチェックすることが可能です。
④パッケージ感性評価
パッケージデザインの色彩・模様に対する定量的な印象評価分析を行います。
パッケージデザインの好意度と抱かれる印象をチェックすることが可能です。
(※)【電気通信大学 坂本真樹研究室 本件に関連する知的財産】
任意のオノマトペによる感性的質感の数値化
発明の名称:オノマトペのイメージ評価システム、イメージ評価装置、およびイメージ評価用プログラム(特許第 5354425 号)
○印象評価分析
印象を定量的に評価可能です。「好意度」「共感性」「品質感」「インパクト」の4評価、及び43の感性尺度の数値化が行えます。
○性年代別・商品別分析
性別・年代別、商品別に印象評価の結果を出力します。ターゲットのセグメントにどういった印象をもたらすかの分析や、評価を行いたい複数商品に対して、画面上で簡単に結果を比較することが出来ます。
○直感で把握しやすい分析結果
画面上でセグメント・商品別比較を行うことができ、レーダーチャートや折れ線グラフで結果が表示されるため直感的に把握・分析可能です。様々な場面に対応したレポーティングも行えます。
○プロジェクト登録機能
プロジェクトごとに過去の出力結果を保存しておくことが可能なため、「たっぷりりんごを使ったお菓子」「キラキラした印象の炭酸飲料」などプロジェクト毎にデータを探しに行くことが可能です。
○評価値分布の表示
ネーミング、キャッチコピー、パッケージ評価それぞれに関して、評価した対象の評価値とモデルの評価値の分布を表す箱ひげ図を表示します。モデルの評価値と比較することで相対評価を行うことが可能です。
○データのCSVダウンロード
感性評価値の数値をCSV形式でダウンロードして頂くことが可能です。この値と貴社に保管されている過去の売上データなどを組み合わせることで、感性評価値を様々な指標の説明変数(もしくは目的変数)としてお使い頂くことが可能です。
1)感性を活用し、自社の素材に新たな付加価値を付けたい企業
2)製品開発において、感性を基に新たな価値を提供したい企業
3)自社製品を、感性評価を基にデータベース化したい企業
4)広告代理店等、PR企業
まずは、感性AIよりサービスのご紹介をさせていただきます。
連想語
あることばを聞いたり、ある物を見たり、したとき、それに関連のあることばやことがらを思い浮かべること
The post SaaS型Webサービス マーケティング支援ツール「感性AIアナリティクス」 first appeared on オープンイノベーション推進ポータル.
]]>The post オンライン素材探索・開発プラットフォームサービス 「感性マテリアルプラットフォーム」 first appeared on オープンイノベーション推進ポータル.
]]>「感性マテリアルプラットフォーム」は、素材がもたらす感性価値を数値化して、客観的に提示する定量化技術により、主観的で曖昧な感性ニーズから素材の探索・開発・イノベーション創出を目指すクラウドプラットフォームです。
素材メーカーは、「感性マテリアルプラットフォーム」に自社の素材を登録することで、素材の触感や質感がもたらす感性価値を、AIにより数値化・定量化、ポジショニングマップで可視化することができます。
その結果、素材を探索するブランドオーナーと素材を提供する素材メーカー双方が、素材の感性価値情報を「感性マテリアルプラットフォーム」上で共有できるため、曖昧なコンセプトや感性ニーズからの素材の探索におけるイメージの共有をサポートします。
(「感性マテリアルプラットフォーム」は、β版を2023年8月31日~2024年3月31日の期間で提供しています。本プラットフォームは実証段階のため、サービス内容が変更される場合もあります。)
本サービスは、電機通信大学 坂本真樹研究室が保有する感性(触感、質感)と人工知能(AI)に関する特許技術・知財を活用したサービスとなります。
自動車業界や住宅業界、化粧品や食品業界等の製品開発の場において、製品の機能・信頼性・価格など従来の評価基準による有意性・差別化を超え、「感性」を新たな付加価値とすることで、共感・感動・共鳴を呼ぶものづくりの実践が進んでいます。
本サービスは、日本が強みとする細やかな「感性」を尊重した高品質なものづくりの市場投下スピードの向上を目指し、素材の感性価値の定量化技術に基づく研究を実施し、多くの素材メーカー・ブランドオーナーにヒアリングのご協力をいただきながら、本プラッフォーム提供を開始しました。
「感性マテリアルプラットフォーム」は、感性の定量化技術にもとづき、素材メーカー及びブランドオーナーによる素材選定・開発における課題解決を目指すクラウドプラットフォームです。
①感性(触覚のオノマトペ)から、さまざまなマテリアル・素材を探索
プラットフォーム上の素材を探索できるほか、様々なマテリアルの質感イメージ画像も表示することで、デザインのイメージを膨らませます。
②自社素材の触感の感性価値を、定量化・可視化・データベース化、電子カタログ化素材メーカーによって登録された素材は、素材それぞれの触感の感性を定量化させながら各社の管理画面上でデータベース化することが可能です。
③曖昧なコンセプトや感性ニーズを深掘り
商品のコンセプトワードから消費者がどのような連想をするかを性別・年代別に出力する機能です。
④素材の柄や模様などの印象(視覚的な感性)を評価
素材の柄や模様が与える印象を評価する機能です。
(※)【電気通信大学 坂本真樹研究室 本件に関連する知的財産】
1)任意のオノマトペによる感性的質感の数値化
発明の名称:オノマトペのイメージ評価システム、イメージ評価装置、およびイメージ評価用プログラム(特許第 5354425 号)
2)任意のオノマトペから物性を予測する手法
発明の名称:音象徴語・物理特徴情報提供装置、音象徴語・物理特徴情報提供方
法および音象徴語・物理特徴情報提供プログラム(特許第 6714931 号)
3)任意のオノマトペを感覚マップ上に可視化
発明の名称:音象徴語の感覚関連性分布図生成装置(特許第 6573399 号)
○本サービスに自社の素材を登録することで、素材の触感や質感がもたらす感性価値を AI により数値化・定量化、ポジショニングマップで可視化することができます。
○本サービスは素材を探索するブランドオーナーと素材を提供する素材メーカー双方が、素材の感性価値情報をプラットフォーム上で共有できるため、曖昧なコンセプトや感性ニーズからの素材の探索やイメージの共有を行う際のサポートとして最適です。
1)感性を活用し、自社の素材に新たな付加価値を付けたい企業
2)製品開発において、感性を基に新たな価値を提供したい企業
3)自社製品を、感性評価を基にデータベース化したい企業
【ブランドオーナー】曖昧なコンセプト・感性ニーズの具体化~素材選定・開発
1)曖昧なコンセプトの具体化
2)テーマから質感・素材の具体化・探索・サンプル請求
3)感性ニーズから素材メーカーへの新素材リクエスト・共同開発
【素材メーカー】感性ニーズの定量化~物性推定~新素材開発効率化
1)自社素材登録による新規顧客開拓
2)素材の感性価値定量化・感性マップで可視化
3)感性ニーズから新素材開発・物性を推定
まずは、感性AIよりサービスのご紹介をさせていただき、本プラットフォームβ版をご利用ください。
「感性価値」
生活者の感性に働きかけ、感動や共感を得ることで顕在化する価値
(2007年 経済産業省「感性価値創造イニシアティブ」)
The post オンライン素材探索・開発プラットフォームサービス 「感性マテリアルプラットフォーム」 first appeared on オープンイノベーション推進ポータル.
]]>The post 赤外線加熱と光透過プレートを併用した白色クラストとなる 製パン技術 first appeared on オープンイノベーション推進ポータル.
]]> 食材の表面温度を上げずに中心温度を100℃以上に加熱することができる表面冷却赤外線加熱技術を用いて、水分が抜けてさっくりとした食感でありながら表面が白いパンを焼くことに成功しました。従来の耳なしパンとは異なる食感で、また製造時間(焼成時間)が短いという特徴があります。
本技術は、サンドイッチ用の耳なし食パン製造によるフードロス削減、省エネルギーなど食品分野における技術展開を目指しております。
簡略図
【ホームベーカリーで焼き上げたパン】
160℃以上で表面が茶色に変化する
メイラード化反応が見られます。
【既存の白いパン】
メイラード化反応が起こらないよう低温で長時間の加熱が必要となり水分を含んだしっとりした食感となる。
【表面冷却赤外線加熱式を】
パン表面を白く維持したまま内部をサックリ焼き上げる事が可能従来の白いパンでは低温長時間加熱が必要だったが、従来の茶色のパンと同じ焼成時間で焼き上げ可能。
背景
食パンにおける耳となる部分は、生地を高温に熱する過程において160℃辺りでアミノ-カルボニル反応(メイラード反応)により褐色に変色することで生成されます。しかしサンドウィッチ製作では耳を切除する必要が有り、最初から耳の無い(白い)食パンを焼くことができれば大量の耳の切除が不要となります。
パンを焼く工程においてパンの表面を白いままに維持するためには、加熱雰囲気ならびにパン生地表面をアミノ-カルボニル反応(メイラード反応)が起こらない温度以下に保つ必要が有ります。そうなると、従来的なヒータ加熱による高温雰囲気の&を下げざるを得ず、焼成時間を長くとる必要があります。
従来方法で白いパンを製造すると表面が茶色くならないように加熱温度を上げられないため、水分の抜けたさっくりとしたパンの製造はできませんでした。
本技術では、ガラスを透過して赤外線加熱し、同時にガラス容器外部から冷気を吹き付けて冷却することで、パン生地最表面の温度を下げるということで目的の状態を実現することに成功しました。
技術内容
パン焼成時の金属製容器の代わりに透明ガラス製容器にパン生地を入れ、このガラス容器を介して外部赤外線ヒータからガラスを透過して赤外線加熱し、同時にガラス容器外部から冷気を吹き付けて冷却することで、パン生地最表面の温度を下げるという事で目的の状態を実現します。
技術・ノウハウの強み(新規性、優位性、有用性)
・表面温度を上げすぎずに中心温度を100℃以上に加熱することが可能
・食材を焦がさずに、水分が抜けたさっくりした食感が実現可能
・既存の白いパンの製造に必要であった長時間の加熱を短縮することが可能
連携企業のイメージ
・表面温度を上げすぎずに中心温度を100℃以上に加熱することが可能
・食材を焦がさずに、水分が抜けたさっくりした食感が実現可能
・既存の白いパンの製造に必要であった長時間の加熱を短縮することが可能
技術・ノウハウの活用シーン(イメージ)
・食品製造工場の加熱設備として活用
・家電として活用
技術・ノウハウの活用の流れ
まずは、研究者とのご面談を調整させて頂きます。
The post 赤外線加熱と光透過プレートを併用した白色クラストとなる 製パン技術 first appeared on オープンイノベーション推進ポータル.
]]>The post ゲーム、アート制作など、エンターテイメント分野でも 活躍する小型ハンドヘルドな 広視野・長距離・低消費電力の3D-LiDAR first appeared on オープンイノベーション推進ポータル.
]]>Dolphin D5 Liteは、Dolphin株式会社が開発したパーソナル向けの3D-LiDARです。軽量・コンパクトでありながら、H60×V34の広角走査角で、屋内外や強い太陽光環境でも76m先まで高精度な検知が可能です。リアルタイムで3D空間情報を取得し、2.5Wattの低消費電力でUSB充電ポート駆動ができます。モバイル端末との連携が簡単で、CG制作、ゲーム開発、マッピング、エンターテインメント制作など多岐にわたるアプリケーション開発に利用できます。
簡略図
背景
これまで実応用されている3D-LiDARは主に産業用途や車載用途に限られ、測距機能の利用のみに特化されており、個人が手軽に利用できるLiDAR製品は存在しませんでした。Dolphin株式会社は、3D-LiDARを個人がパーソナルな用途で、またはアート作品の制作などこれまでには応用されてこなかったクリエイティブな分野で利用できるようにと考えました。
これを実現するには、多くの技術的な課題に取り組む必要がありました。例えば、ビジュアルな画質、リアルタイムな応答、様々な環境での安定性、手持ち可能な軽さ、スマートフォンでも駆動可能な低電力、手のひらサイズなどです。当然ながら、日常の使用においてもっとも信頼性の高いレーザーの安全性に従うことが不可欠です。
この目標を達成するために、Dolphin株式会社は過去4年間で数々の技術革新を実施し、それにより量産に耐えうる世界初のパーソナル用途3D-LiDAR「Dolphin D5 Lite」を生み出しました。
技術内容
Dolphin D5 Liteの優れた性能は、Dolphin株式会社の磁界共振型アクチュエータに基づいています。これにより、最大水平視角60度と最大垂直視角34度でスキャンが可能で、屋内外のあらゆる環境で動作します。太陽光環境でも76mまで検知できます。
Dolphin D5 Liteは単一光子を検知する能力を備えていますので、検出性能が表面反射率に左右されにくい特徴があります。例えば、反射率0.02%の黒い散乱表面も検知できます。
主な特徴
技術・ノウハウの強み(新規性、優位性、有用性)
弊社が発明した磁気共振型光アクチュエータは、MEMSミラーサイズを遙かに超えた1/2インチサイズミラーの高速スキャンを実現しています。更に、機械的往復走査角度も物理限界に達しました(世界最大の往復走査角度)。
日本を含め、米国と中国など主要な地域では、特許ポートフォリオを持っています。Dolphin株式会社はLiDARの量産技術を確立しています。
■H60xV25度の大きなスキャン角度
Dolphin D5 Liteは、H60xV25度の大きなスキャン角度を実現しており、簡単に広範囲の3Dデータを取得することができます。
■低消費電力
2.5W超低消費電力であるため、USB3.1電源やモバイルバッテリー電源で充電でき、使用環境を選びません。どこでも手軽に使用することができます。
■低価格
従来の3D-LiDARと比べ、必要とする電子部品数が数百分の一に削減されています。その結果、製品コストが大幅に削減されました。これにより、従来なら数百万円相当となる3D-LiDARが革新的な低価格で提供可能となりました。
LiDARスキャン用アクチュエータ方式の比較
連携企業のイメージ
技術・ノウハウの活用シーン(イメージ)
ロボットセーフティ Dolphin D5 Liteが持っている単一光子検知能力により、極めて強い周囲光の屋外環境でも、信ぴょう性の高い検出が実現できます。この信ぴょう性は様々なメリットがあります。例えば、冗長性を確保するために、他の種類のセンサーとの組み合わせの必要を低減できます。さらに、組み込み開発のサイクル短縮にも役立ちます。これらの特徴は、屋外で動作するロボットの周辺センシングに威力を発揮します。
プライバシー保護監視 Dolphin D5 Liteは顔などの可視光情報は含まれていません。そのため、プライバシー保護が必要とされる公共施設の監視用途に適合しています。
拡張現実のコンテンツ作製 Dolphin D5 Liteは約25mまで、人物の輪郭などの実用的なイメージンググレードの距離情報の取得が可能です。Dolphin D5 Liteの3次元空間情報の取得はホストPC側の演算リソースを占用せず、すべてDolphin D5 Lite内部で完結されます。このため、ゲームや3次元コンテンツ作製の汎用ソフトウェアプラットフォームに、Dolphin D5 Liteの最終データも容易に導入できます。例えば、拡張現実コンテンツを作製する場合、前景の人物情報と背景の空間情報の抽出がプログラム演算を介さず、クリエイターはマウスでも自由に操作できます。バーチャルコンテンツのマッピング手法や空間シーンの再加工はこれまでにない効率で行うことができます。コンテンツ作製の目的次第ですが、マーカレスモーションキャッチも可能です。
技術・ノウハウの活用の流れ
本技術の活用にご興味があればお気軽にお問合せください。
専門用語の解説
LiDAR:Light Detection and Ranging
単一光子検出技術:光には、粒子と波の2重性があります。光量が極端に少なくなると、光はフォトン (光子)として離散的になり、その数を数えることができます。単一光子の検出とは、フォトンを1個ずつ検出する技術です。
The post ゲーム、アート制作など、エンターテイメント分野でも 活躍する小型ハンドヘルドな 広視野・長距離・低消費電力の3D-LiDAR first appeared on オープンイノベーション推進ポータル.
]]> 本研究では、多孔構造の薬物(Cursin)内包ハイブリッド固体脂質ナノ粒子【Hybrid solid-lipid nanoparticles (HSLNs)】を合成し、粒子表面に2 種類の分子で修飾する事に成功し、投薬治療が難しいとされている脳腫瘍の治療に有効に働くこと(脳関門の通過・脳腫瘍への特異的結合・薬の投与・脳腫瘍の縮小・延命)を実証しました。
尚、本技術は内包する薬物・成分や修飾を目的に合わせデザインできるため、これまで正常細胞の損傷等の副作用や投薬量が多くなる等の課題のあった薬物・成分の製剤への適用、さらに医薬品だけでなく食品分野等へ幅広く応用できる可能性があります。
The post マルチフォームデザインで創薬や食品分野に新たな可能性を持たせる固体脂質ナノ粒子 (ナノ粒子ドラッグデリバリーシステム) first appeared on オープンイノベーション推進ポータル.
]]>粒子表面修飾分子を適切に選択することにより、他の種類の腫瘍への特異的結合が実現できるという点がマルチフォームデザインなナノ粒子ドラッグデリバリーシステムです。 |
クルシンのみを投与した群(Curcin)の脳試料では、ほぼ1つのローブ全体が腫瘍化していた。一方、本技術のナノ粒子を投与した群(DUAL)は最も治療が成功した群であり、肉眼で確認できる腫瘍は脳の表面には認められなかった。 |
背景
現在、薬物による治療は定期的な服用や筋肉および静脈への注射によって全身へ投与する方法がとられています。注射による投与は疼痛や組織傷害を引き起こすことがあり、経口投与は性別、年齢および病状など個体差に応じた投与が難しいとされています。また、投与された薬物は目標患部のみでなく正常細胞(組織)にも分布し、肝臓の代謝などにより減少するため、投与量のごく一部しか目標患部に達しない、また複数の血液関門が存在する患部おいては目標患部薬剤が達しないことにより作用しないため、正常細胞に分散した薬物は、副作用の原因となります。そのため、薬物の1回の服用や注射だけでは長時間有効な血中濃度を維持できず、必要量よりはるかに多くの量を繰り返し投与しなければならないという課題があります。
近年、薬物投与の最適化=薬物・成分を「必要とする部位」へ、「必要な量」で、「必要な時間」で送達させるため、ドラッグデリバリーシステム(薬物送達システム、DDS)が、現在の薬物治療のみならず、今後発展が期待される遺伝子治療や再生医療においても不可欠な技術となっています。
本研究では、多孔構造の薬物(Cursin)内包ハイブリッド固体脂質ナノ粒子【Hybrid solid-lipid nanoparticles (HSLNs)】を合成し、粒子表面に2 種類の分子で修飾する事に成功し、投薬治療が難しいとされるが脳腫瘍の治療に有効に働くこと(脳関門の通過・脳腫瘍への特異的結合・薬の投与・脳腫瘍の縮小・延命)を実証しました。
技術内容
◎新たなドラッグデリバリーシステム
ドラッグデリバリーシステムは、治療に必要な薬物・成分を「必要とする部位」へ、「必要な量」で、「必要な時間」で送達させるため技術の総称です。本研究では、人体に異物が侵入したときに、体内で生成される抗体に着目。抗体がもつ、患部に含まれる特定の抗原に特異的に反応するという性質を薬の運搬に応用することを考えました。ナノテクノロジーで私たちが開発した独自のナノ粒子に抗がん剤を内包し、その表面を二種類の抗体分子で修飾(コーティング)しています。またナノ粒子は多孔質であり、さらに二重膜構造となっているため、薬はゆっくりと血液中に浸透していきます。他の正常細胞への影響を最小限に抑え、安全に目標の患部まで薬を届けることができます。
本ナノ粒子の細胞毒性については、本ナノ粒子をヒト臍帯静脈内皮細胞(HUVEC)、ヒト皮質神経細胞株(HCN-1A)及びグリオーマ細胞株(Gl-1)を使用し、各細胞の培地に、0(対照)、1、10及び100μg/mLのナノ粒子を添加し、72時間培養し、MTTアッセイにより各細胞の生存率を測定した結果、様々な細胞に対して細胞毒性が低く、細胞適合性があることが明らかとなっています。
◎脳の障壁を突破するドラッグデリバリーシステムの実現
脳には血液中からの異物の侵入を防ぐ「血液脳関門」という障壁があります。そのため、脳腫瘍まで抗がん剤が届くことは、これまでほとんどありませんでした。本技術により「トランスフェリン」と「RGD」という二種類の分子をある一定の割合でナノ粒子に装飾し、血液脳関門を突破して効率よく患部まで到達することに成功しました。さらに、抗がん剤を粒子に内包することで、薬剤の毒性が抑えられ、生体適合性も向上するという利点もあります。
このナノ粒子は、表面の分子を変えるだけで、安全性を保ったまま他の臓器の治療に応用することが可能です。現在は医学を専門とする先生方とも連携を図り、すい臓がん治療への展開を検討しています。
◎幅広い分野での応用が可能な内包ハイブリッド固体脂質ナノ粒子
このナノ粒子は、細胞毒性が低い事から、食品分野やサプリメント等のヘルスケア分野への応用も期待できる可能性があります。
◎粒子の動きを可視化する「生体イメージング」への可能性
このナノ粒子で特徴的なのが、抗がん剤以外の多様な物質を内包できるため、量子ドットと呼ばれる2-10ナノメートル程度の非常に小さな結晶を内包するナノ粒子を開発し、この量子ドットをナノ粒子内に取り入れることで、粒子の動きを可視化する「生体イメージング」が可能となります。
例えば、本量子ドットによる生体イメージングを活用し、トランスフェリンとRGDを修飾させたナノ粒子の蛍光強度を計測した結果、本ナノ粒子が膵臓や肝臓への蓄積が少なく、目的外の細胞への影響が少なく、さらに、血液中および腫瘍からは多く検出されていることから、腫瘍への効率的なアプローチが可能という事が明らかになりました。
※関連する発表論文・特許名称・出願番号等
・特許第 6321305 号 薬物送達用ナノ粒子組成物
・US10765637B2 RGD and transferrin nanoparticle composition
技術・ノウハウの強み(新規性、優位性、有用性)
連携企業のイメージ
技術・ノウハウの活用シーン(イメージ)
技術・ノウハウの活用の流れ
まずは、研究者とのご面談を調整させていただきます。 その上で、ナノ粒子化・修飾条件の検討を研究室で行う事が可能です。
専門用語の解説
ドラッグデリバリーシステム
体内での薬物分布を制御することで、薬物の効果を最大限に高め、副作用を最小限に抑えることを目的とした技術の総称。
正常細胞
体や周囲の状態に応じて、ふえたり、又はふえることをやめたりする、正常な働きをしている細胞。
トランスフェリン
血漿に含まれるタンパク質の一種。鉄イオンを結合し、その輸送を担っている。
RGD
Arg-Gly-Asp配列を有するタンパク質。
The post マルチフォームデザインで創薬や食品分野に新たな可能性を持たせる固体脂質ナノ粒子 (ナノ粒子ドラッグデリバリーシステム) first appeared on オープンイノベーション推進ポータル.
]]>The post 電波を活用した非接触な体液量モニタリング技術 first appeared on オープンイノベーション推進ポータル.
]]>簡略図
従来、ノイズとして扱われてきた変化を測定対象とすることで新たなセンサとして期待できます |
背景
近年、日常生活の中で無侵襲、無拘束で無意識的に生体情報を計測し、健康管理等を行うシステムが注目されています。とりわけ、高齢者の介護中のモニタリングや、乳幼児のモニタリング等でも、無拘束での生体情報計測技術が必要とされています。
一方で、モニタリング環境には様々な周辺影響によるノイズが発生し、現在の生体計測技術はそのノイズに弱いとう欠点があります。本技術は、そのような周囲の影響を受けにくい生体情報計測装置を提供するため、電波の位相差を検出し活用する事としました。
技術内容
本技術は、研究室が最先端の工学技術を応用して、医師が必要としている情報をより容易に計測できるシステムの開発について培ってきた知見を応用し開発し、以下の特徴があります。
技術・ノウハウの強み(新規性、優位性、有用性)
・非接触による体液量の計測がリアルタイムで可能
・振動等の環境によるノイズの影響を受けにくい計測手法
・位相計測回路を利用し、安価なシステムの構築が可能
連携企業のイメージ
・非接触での生体計測技術を求めている企業
・マイクロ波による計測技術をすでに保持されている企業
・リアルタイムモニタリング技術を求めている企業
技術・ノウハウの活用シーン(イメージ)
・目的の利用シーンに合わせてセンサとして利用
・既存のマイクロ波の計測器を利用し、本技術への応用を検討
技術・ノウハウの活用の流れ
まずは、研究者とのご面談を調整させていただきます。
専門用語の解説
マイクロ波
電波の一つで、電波は電磁波の1つです。周波数が300MHzから300GHz(波長が1mから1mm)の電波をマイクロ波と呼んでいます。通信やレーダーによる移動物体監視システム、電子レンジ等の加熱等に応用されています。
位相
繰り返される現象の一周期のうち、ある特定の局面のこと。電波や電流が発生する周期的な波形のうち、同じ地点に相当する個所を測った位置や状態のこと。
The post 電波を活用した非接触な体液量モニタリング技術 first appeared on オープンイノベーション推進ポータル.
]]>具体的には、ヒト血管内皮細胞は38℃以上の環境下では細胞形態の変化、ATP量の減少、細胞障害の増加を確認することにより、暑熱ストレスによって脂肪酸代謝機能に障害がおこることを明らかにした。これらの評価系を基に、40℃の暑熱培養下のヒト血管内皮細胞へオーラプテン、タンゲレチン及びココナッツ等に含まれる中鎖脂肪酸等の植物由来の機能成分が脂肪酸代謝機能の促進や、熱耐性分子の発現誘導で暑熱耐性血管内皮細胞を誘導し、熱中症の予防や軽減の効果が期待できる事が明らかになった。
本技術を基に、今後も熱中症の予防や軽減の効果が期待できる成分の探索及び、発見した成分を応用した商品開発への期待ができます。
The post 熱中症の予防・軽減新規成分(植物由来のフィトケミカル)の探索 first appeared on オープンイノベーション推進ポータル.
]]>ヒト血管内皮細胞(HUVEC)を37℃及び40℃で培養すると、40℃で培養した細胞はATP量の減少を確認、さらに40℃で培養した細胞は1日後には形態変化(すなわち、細胞萎縮)が認められ、2日後には細胞増殖抑制、そして細胞死が観察されました。 ※ATP量は、ルシフェラーゼ発光法を使用して測定。細胞形態は、クリスタルバイオレット染色し、位相差顕微鏡下で撮影しました。 |
ヒト血管内皮細胞(HUVEC)をオーラプテン含有培地、タンゲレチン含有培地、でそれぞれ40℃、2日間培養液したとき、死細胞が減少し、生細胞が増加していることが観察されました。 |
背景
熱中症は、高温度・高湿度等の暑熱環境下に生体が長く曝されることで、体温や体液、循環の調整が破綻し、めまい・筋肉痛・頭痛・けいれん等の軽度の症状から、意識障害・失神などの重篤な症状まで生命の危機に至る疾患です。現在、地球規模の温暖化やヒートアイランド現象が原因で、日本では毎年10万人程度の熱中症による救急搬送患者と多数の死者も出し、毎年増加傾向であることから、深刻な社会問題となっています。
熱中症の予防には、脱水症状を改善することがまずは大切であり、補水とナトリウムイオンの供給が対処療法的に推奨されていますが、細胞・組織の暑熱ストレス応答の観点から発症メカニズムや対処法を検討している研究はこれまでありませんでした。
熱中症の根本的な予防のために、血管内皮細胞の暑熱感受性および代謝経路に着目し、その暑熱ストレスによる細胞機能障害を軽減できる食品等に添加可能な植物由来の機能成分の検討を行いました。
◎暑熱負荷による、血管内皮細胞への影響
以上のヒト血管内皮細胞による評価系を確立し、暑熱耐性を誘導できる機能成分の探索を行ったところ、オーラプテン、タンゲレチン、中鎖脂肪酸(その中でも、生体内で分解されて中鎖脂肪酸を形成する中鎖脂肪酸グリセリド、例えばMCT)にて暑熱耐性を誘導できる効果を確認しました。これらの成分を40℃の暑熱培養下のヒト血管内皮細胞へ各添加すると、以下の効果が確認できました。
・生存細胞の増加
・細胞内ATP量の増加
・脂肪酸代謝酵素PPARαの発現を亢進
・細胞内蓄積脂肪酸の代謝亢進
・熱対応メカニズムHsp70、HSF1の発現亢進
※関連する発表論文・特許名称・出願番号等
・特許第6557893号「熱中症の予防、軽減及び/又は治療のための組成物」
・「オーラプテン配合食品の摂取による高温多湿環境下での深部体温、血清浸透圧および暑さ体感に及ぼす影響の検討-ランダム化二重盲検プラセボ対照クロスオーバー比較試験-」薬理と治療 51(9), 1341-1353, 2023.
技術内容
熱中症の根本的な予防のために、血管内皮細胞の暑熱感受性および代謝経路に着目し、その暑熱ストレスによる細胞機能障害を軽減できる食品等に添加可能な植物由来の機能成分の検討を行いました。熱で血管内皮細胞が破壊されると、血管の細胞間に隙間ができて血液中の水分がどんどん漏れ出し、水分補給を行っても脱水症状を起こしてしまうリスクが高まります。今回、発見した成分がうまく活用できれば、熱のダメージから血管を保護しながら水分補給を行い、熱中症予防の効果がいっそう高まることが期待できます。
本技術を基に、今後も熱中症の予防や軽減の効果が期待できる成分の探索及び、発見した成分を応用した商品開発への期待ができます。
技術・ノウハウの強み(新規性、優位性、有用性)
・植物由来の機能成分のため、食品等への添加が可能です。
・熱中症の根本的な予防のために、血管内皮細胞の評価系を確立しました。
・探索した成分は果皮にも含まれるため、未利用資源の活用に貢献できます。
連携企業のイメージ
・熱中症予防のための製品開発を検討している企業
・新たな熱中症予防効果のある成分の探索を希望する企業
・自社の製品、機能成分の熱中症効果を確認されたい企業
技術・ノウハウの活用シーン(イメージ)
・本技術の実施許諾し、製品開発を行う
・植物成分等での新規機能性成分の探索を共同研究として行う
技術・ノウハウの活用の流れ
まずは、研究者とのご面談を調整させていただきます。
専門用語の解説
ATP(アデノシン三リン酸)
アデノシンという物質に3つのリン酸基(P)が結合しています。筋肉の収縮など生命活動で利用されるエネルギーの貯蔵・利用にかかわり、「生体のエネルギー通貨」と呼ばれます。
オーラプテン(Aurapten)
クマリン類に分類される化合物です。7-ゲラニルオキシクマリン、アウラプテンなどとも称され、下記の構造式を有する化合物です。カンキツ類の果実、特に夏蜜柑、はっさく、グレープフルーツ、ゆず、カボス等の果実の果皮に多く含まれています。
タンゲチレン(Tangeretin)
ポリメトキシフラボノイド化合物です。4’,5,6,7,8−ペンタメトキシフラボンとも称され、下記の構造式を有する化合物です。カンキツ類の果実、特にポンカン、シークワーサー等の果実に含まれています。
・中鎖脂肪酸:炭素数6〜12(中鎖)の脂肪酸です。
MCT
中鎖脂肪酸を主成分とするトリグリセリドオイルです。ココナッツオイル等に多く含まれます。
The post 熱中症の予防・軽減新規成分(植物由来のフィトケミカル)の探索 first appeared on オープンイノベーション推進ポータル.
]]>The post 浮遊アスベストをその場で検出する可搬型蛍光顕微鏡 first appeared on オープンイノベーション推進ポータル.
]]>解体現場や被災地での瓦礫処理によるアスベスト被害を防ぐためには、大気中の飛散アスベストを迅速に検出することが重要です。
本製品は、一般的に使用される位相差顕微鏡法の多くの制限を克服し、浮遊アスベストを現場作業員の作業によってその場で検出することを可能としました。
この検出方法は環境省の公定法としても認定され、解体現場等の安全性担保への貢献が期待されております。実際に一部自治体でも本技術が導入されております。
有限会社シリコンバイオは広島大学発ベンチャーです。同社は様々な無機物や有機物の界面を認識するバイオ技術を応用し、現場で活用できる商品開発を行っています。
簡略図
【試薬キット】
アスベスターAIR1(クリソタイル検出専用)
アスベスターAIR2(アスベスト全6種検出)
【蛍光顕微鏡】
可搬型蛍光顕微鏡(iFM)
背景
日本に於いては、2004年アスベスト使用がほぼ全面使用禁止になったものの、未だ重大なリスクが存在します。アスベスト建材の解体の際、アスベスト飛散がないかどうかを現場で調べなければ、再び大きなアスベスト問題を引き起こす可能性があるとされています。
従来の大気アスベスト検出の方法としては、大気を濾過したフィルターを透明化し、位相差顕微鏡により観察する方法が用いられています。しかし、この従来の方法は微細アスベストの検出ができない問題や、アスベスト・非アスベスト繊維の判定が難しい問題などを含みます。
特に幅0.25㎛以下の微細アスベストが疫学的に危険であることが分かっているので、電子顕微鏡による判定を一般化しようとする動きもありますが、アスベストを捕集した後のフィルター処理が煩雑である他、繊維一本ずつをエネルギー分散型X線解析装置で分析していくのは、非常に時間と根気のいる作業であるので、現場での観察法としては普及しておりません。
本技術では、これらの課題解決を図るためにバイオ蛍光法をキット化することに成功し、環境省のアスベストモニタリングマニュアルに掲載されました。
技術内容
【バイオ蛍光法の開発】
タンパク質ライブラリーの中からアスベストに特異的に結合するものをスクリーニングしました。見つかったタンパク質を蛍光物質で修飾することにより、アスベスト検出のためのバイオプローブを作製しました。そしてこの蛍光プローブを用い、フィルター上のアスベストを蛍光顕微鏡でとらえる方法(バイオ蛍光法)を開発しました。
バイオ蛍光法では繊維が光って見えるため、電子顕微鏡を用いないと観察できない約30ナノメートル幅のアスベスト繊維でも低倍率で明瞭な像が観察できました。(図1)
アスベストの中には、蛇紋石系のアスベストであるクリソタイルとクロシドライトなど他5種類が含まれる角閃石系アスベストが存在します。アスベスト結合タンパク質のDksAはクリソタイルに、GatZは角閃石系のアスベストに結合するので、バイオ蛍光法では、蛍光色を使い分けることによって物質と形状両方を確認できる新たな方法となりました。
本製品は、このバイオ蛍光法を現場で行うためのキット商品です。
商品① アスベスター®AIRシリーズ
簡易型浮遊アスベスト蛍光検出試薬キットです。
商品②
可搬型蛍光顕微鏡(iFM) 解体現場・野外検査用
・iPad-miniを載せるだけの簡単組立
・蛍光でアスベストを明瞭に観察可能
・観察画像を簡単に撮影・保存可能
・iPadの通信機能により遠隔モニターも可能
・持ち運びに便利なキャリングハンドル付き
技術・ノウハウの強み(新規性、優位性、有用性)
従来技術では解体現場での浮遊アスベストをその場で検出することは難しかったですが、本技術では蛍光顕微鏡を現場に持ち運べるサイズへと小型化し、大気捕集から染色、検査まで1時間程度という作業時間短時間短縮の実現により、解体現場での浮遊アスベスト検出が可能となりました。
また、環境省の公定法として認められ、アスベストモニタリングマニュアルに掲載されました。
参考資料:アスベストモニタリングマニュアル(第4.2版)
https://www.env.go.jp/content/000066624.pdf
連携企業のイメージ
本技術を活用したい企業様との連携を希望します。装置販売のみのご対応も可能です。
・アスベスト除去作業やアスベスト建材の解体を行う企業様
・アスベスト解体作業の安全確認を行いたい自治体様
技術・ノウハウの活用シーン(イメージ)
〇アスベスト除去作業時、終了後の安全性確認 〇アスベスト建材を含む建築物の解体現場での安全性確認
The post 浮遊アスベストをその場で検出する可搬型蛍光顕微鏡 first appeared on オープンイノベーション推進ポータル.
]]>また、生体膜リン脂質成分を付与して非特異吸着を抑制することで、ヒトインフルエンザウイルスにおいては、従来の免疫法に比べて100倍感度が向上し、かつウイルスの型を判別することが可能になりました。本技術はレセプターの種類を変えることで異なるウイルスの検出にも対応できるため、現在は、検出対象ウイルスの汎用性向上に加え、薄膜デバイスの検討を行う事でエアロゾルの状態で空気中に漂うウイルスを検出や、その場で検出するポイントオブケアだけでなく、ウェアラブルやインプランタブルなバイオセンシング技術「スマートステッカー」の実現を目指しています。
The post 電池不要な薄膜ウイルスセンサ first appeared on オープンイノベーション推進ポータル.
]]>対象ウイルスを特異認識する人工レセプターの配列を組み込んだ導電性ポリマーを新たに合成し、様々なセンサ表面に修飾して目的のウイルスのみが選択的に結合することを確認しました。 |
Near field communication (NFC)無線通信式の薄膜センサ開発により、リアルタイムにウイルスの検出、可視化・定量化が行えるようになります。 |
近年、新型インフルエンザや新型コロナウイルスの流行等、日常的にウイルス感染に脅かされるなかで、パンデミック防止には迅速かつ高精度にウイルスを判別し、対処することが効果的であります。しかし、従来の免疫法や遺伝子解析法などによるウイルスの検出は感度・時間・コストの問題があります。さらに、病院へ行かなければ診断ができないというインフラの問題があり、ウイルス感染拡大を未然に防止するには不十分です。そこで、本技術では、高感度・高精度、かつ、その場(ポイント・オブ・ケア)だけでなく、ウェアラブルやインプランタブルな診断が可能な小型・可搬型の電気的ウイルス検出法を創出することを目指します。
ヒトインフルエンザウイルス表面のタンパク質(ヘマグルチニン)がヒトへ感染する際に細胞膜表面のレセプターである糖鎖配列の違いを認識するという分子機構に着目した「バイオミメティクス手法」を取り入れ、高感度かつ選択的に検出する糖鎖配列を組み込んだ新しい導電性ポリマー(PEDOT誘導体)を開発しました。有機材料であるPEDOTはインク液として材料に塗布・修飾できるといった利点があるため、導電性ポリマーの高機能化を行い、薄膜デバイスの開発によりウェアラブルやインプランタブルな診断が可能な小型・可搬型の電気的ウイルス検出法です。
◎ウイルス検出に優れた導電性ポリマー
ウイルスは変異性が高く、抗体を用いたイムノアッセイでは新型や亜型の出現に対応できない可能性があります。また、タンパク質である抗体をデバイスに固定化すると、検出器の堅牢性や耐久性、保存安定性が下がってしまいます。そこで、ウイルス感染機構に倣い、ヒト細胞膜表層に発現しているウイルスレセプターの一部を工学的に活用し、人工レセプターとして用いる事としました。本技術において、細胞膜上糖鎖配列を用いてヒトインフルエンザウイルスの特異認識に成功しています。また、コロナウイルス検出では、膜タンパク質アンギオテンシンインベルターゼ2(ACE2)の代わりとなるDNAアプタマーとして利用し、特異的認識をおこないます。また、リン脂質成分を付与して非特異吸着を抑制することで、高感度化を実現できます。
○導電性ポリマーの高機能化
通常、PEDOT:PSSなどの導電性ポリマーは特異的分子認識能を持ちません。本技術は、PEDOTやPSSの側鎖に分子識別素子を化学修飾した新規材料を開発することにより、標的となる生体分子やタンパク質、ウイルスの特異検出に成功しました。
○ウエアラブルデバイス化
導電性ポリマー(PEDOT)は電気伝導性が高く、化学的に安定で、希少元素・有害元素を含まない、インク液として材料に塗布・修飾できるため、ウイルス識別素子を付与した機能化導電性ポリマーを紙や不織布に印刷し、電気的センサの検出部として用いることで、簡易ポイント・オブ・ケアデバイスでの唾液・飛沫中のウイルスを検出できます。また、エアロゾルの状態で空気中に漂うウイルスを検出についても期待できます。
まずは、研究者とのご面談を調整させていただきます。
内容によっては、サンプルのご提供が可能です。
The post 電池不要な薄膜ウイルスセンサ first appeared on オープンイノベーション推進ポータル.
]]>本技術は、ハロゲン置換C12A7(マイエナイト:12CaO・7Al2O3) というセメント鉱物の触媒性能に着目し、燃料電池の白金代替触媒としてマイエナイトC12A7(12CaO・7Al2O3) に含まれるO2-カチオンアニオンをハロゲン元素で置換した触媒用組成物及びそのエレクトライド化(内包アニオンを電子で置き換える)された触媒としての組成物の生成方法を確立し、条件によっては白金同等の触媒性能を発揮することを確認しました。
本触媒は、他の白金代替触媒に比べ、生成コストや化学的安定性で優れています。また、耐久性も実証されているため、実用化へ向け期待できます。本触媒を利用することにより安価な燃料電池が製造できれば、今のリチウムイオン電池にとってかわる存在となる可能性があります。さらに、白金代替触媒の為、浄化システムや石油精製プロセスやアンモニアの製造、医療分野やセンサー応用への期待もできます。
The post 白金と同等の効率が期待できる新規代替触媒 first appeared on オープンイノベーション推進ポータル.
]]> 白金は触媒として、さまざまな産業や分野で幅広く使用されています。自動車の排気ガス浄化システムや化学反応の促進や特定の物質の生成への利用、医療分野やセンサー応用にも期待されていますが、世界的に脱炭素への取り組みが進んでいる中、特に燃料電池における酸素還元反応に使用されています。
一方で、白金は希少でかつ高価であるため、白金代替触媒で生成法が簡単で低廉な物質が望まれ、現在、白金代替の技術開発として鉄フタロシアニン、含窒素カーボン(カーボンアロイ)等が注目されているが、コストや化学的安定性という点で白金には及ぶものは出てきていません。
そこで、 本技術はハロゲン置換C12A7(マイエナイト:12CaO・7Al2O3) というセメント鉱物の触媒性能に着目し、燃料電池の白金代替触媒としてマイエナイトC12A7(12CaO・7Al2O3) に含まれるO2-カチオンアニオンをハロゲン元素で置換した触媒用組成物及びそのエレクトライド化(内包アニオンを電子で置き換える)された触媒としての組成物の生成方法を確立し、条件によっては白金同等の触媒性能を発揮することを確認しました。
◎触媒として安価で簡易な生成方法
マイエナイトは、単位胞に12個の直径~0.4nmの“籠”(以後ケージと呼びます)を持つ多孔質結晶です。ケージ内に内包されている酸素イオン(O2-)を他の陰イオンや電子と置き換えることができます(電子で置き換えた物質をエレクトライドと呼びます)図1のように内包されている酸素イオンをフッ素イオン、もしくは電子に置き換えると、図2のように構造変化すると考えられます。
C12A7は、例えば酸化カルシウムとアルミナを規定のモル比で混ぜ、約1200℃で焼成することで得られます。フッ素置換はCaF2パウダーとC12A7と共に800℃で焼成、エレクトライド化はCa金属と共に真空下700~800℃で熱することによって行われます。
材料はカルシウムとアルミニウムの酸化物(セメント鉱物)であり材料費が安価である点、 白金代替触媒の生成に必要な装置・器具としては特殊なもの、高額なものがない点が本技術の特徴です。
◎エレクトライドの触媒性能
様々なC12A7組成物を生成し、燃料電池の触媒機能を調査しました。まずカーボンペーパー上にC12A7組成物、カーボンブラックとナフィオン溶液から触媒層を形成し、電解質膜(ナフィオン膜)、白金触媒層からなるMEA(Membrane Electrode Assemblyの略)を作成し、完成した固体高分子形燃料電池の電流電圧特性をソースメータなどの測定装置で測定しました。
図3:固体高分子形燃料電池の構造
アノードにはC12A7エレクトライド、またはフッ素置換C12A7エレクトライドを用いた触媒層を、カソードには白金触媒層を用い、水素を流し測定しました。
C12A7エレクトライドは酸素イオンを電子で置き換えたサンプルですが、フッ素置換C12A7エレクトライドと比べると、同じエレクトライドではあるがフッ素イオンを内包している方が大きな発電量を示しました。
最初はほとんど発電しませんでしたが、希塩酸を少量C12A7側に注入すると出力が大きく増加しました。また、C12A7側をカソードにして(MEAを裏返して)しばらく発電をして後、元に戻すと発電量が大きく増加しました。さらに、直流電圧を印加し電気化学反応を誘起することにより、出力が増大することも確認することができました。
◎燃料電池の小型化に向けて
C12A7新触媒は電子伝導、プロトン伝導の両性質を兼ね備え、空気極での触媒としても利用可能です。さらに、様々なカーボン素材に直接担持・活用でき燃料電池MEA作製法を大きく簡素化する可能性があり、燃料電池の小型化に期待がもてる技術です。
さらに、白金代替触媒の為、浄化システムや石油精製プロセスやアンモニアの製造、医療分野やセンサー応用への期待もできます。
※関連する発表論文・特許名称・出願番号等 ・WO-A-2021/010167 燃料電池触媒用組成物およびそれを含む燃料電池
・燃料電池の白金代替触媒として、同等程度の性能が期待できます。
・安価に簡易に生成できます。
・燃料電池については、燃料極(アノード)と空気極(カソード)のどちらにおいても触媒能力を有することができます。
・白金触媒を研究開発、製造している企業
・燃料電池MEAの研究開発、製造している企業(サンプルの提供が可能です) ・白金触媒を現在利用し、代替触媒を探索している企業
・本技術の実施許諾し、触媒の製造、販売を行う
・触媒の提供を受け、最適な燃料電池MEAの研究開発を行う
・浄化システムや石油精製プロセスやアンモニアの製造、医療分野やセンサー応用の為、触媒提供を受ける。
まずは、研究者とのご面談を調整させていただきます。
その上で、サンプル等の提供が可能です。
・白金
原子番号78の元素。元素記号はPt。白金族元素の一つでプラチナと呼ばれることもある。化学的に非常に安定性があるため、装飾品に多く利用される一方、触媒としても自動車の排気ガスの浄化をはじめ多方面で使用されている。
・MEA(Membrane Electrode Assembly)
触媒層と電解質膜とガス拡散層から成る、固体高分子型の燃料電池に使われる部材
・電子伝導
電場を印加された物質中の荷電粒子が、電場に導かれて移動する現象。電気伝導が起こることを、電流が流れるという。
・プロトン伝導
イオン伝導の一つ。外部電場を印加したときに、プロトン(H+:水素イオン)が伝導する現象
The post 白金と同等の効率が期待できる新規代替触媒 first appeared on オープンイノベーション推進ポータル.
]]>