[簡略図]
[背景]
インターネット・モバイル通信の進展に伴い、動画を用いてユーザの興味を引き出すビデオコマースと呼ばれるマーケティング手法が注目を浴びています。ECサイトに動画コンテンツを用いた場合、商品の細かなイメージや説明を顧客へ分かりやすく、感覚に訴えて伝えることができ、商品の販売率・コンバージョン率・Web集客率などの向上効果が見込まれます。また、Youtubeなどを代表とした動画配信サイトも多くのユーザに利用されており、ビデオコマースは年々普及が進んでいます。
しかしながら、動画はデータ量が大きいゆえに視聴環境に様々な制限がかかるため、動画マーケティングの有効活用はまだまだ未成熟な状況です。
株式会社Gnzoは、国立大学法人電気通信大学・笠井研究室の動画配信技術「ファブリックビデオ(fabric video)」を基にした研究開発およびサービス化を行っています。ファブリックビデオは、通常のインターネット回線で、たくさんのビデオを、高画質かつ同時に視聴可能なため、様々な動画マーケティングに活用可能な先端技術です。ユーザが好みの視聴スタイルを選択できるため、ユーザインタフェース性にも優れています。
ファブリックビデオを活用することにより、更に魅力的なビデオコマースを実現することが可能です。ファブリックビデオのECサイトやビデオコマースへの活用に意欲がある企業・自治体へご提案いたします。
※株式会社Gnzo
電気通信大学 笠井研究室が開発した『fabric video(ファブリック・ビデオ)』の事業化を主目的として、2010年2月に株式会社Gunzooとして創設、同年10月に米国で開催された 「TechCrunch DISRUPT サンフランシスコ」にて事業内容を発表いたしました。その後、2012年1月に株式会社Gnzoに社名を変更、同年2月にiPhoneアプリ 「Gnzo」をリリースいたしました。
[技術内容]
【今までの複数動画配信】
サーバーにある動画は、別々のネットワークで、別々に配信処理がされ、ブラウザでは読み込まれた順に再生されます。そのため、動画の数が多いほど負荷が大きくなります。
【ファブリックビデオでの複数動画配信】
ファブリックビデオでは、サーバー側で複数の動画を一つの映像に結合し配信することができます。そのため、クライアント側の処理量が少なく、各動画は同時に再生され、音声とも同期がとれた状態でブラウザに表示されます。サーバー側で処理するため、視聴者側では通常のブラウザがあれば閲覧が可能です。
複数動画を使用する場合、ネットワークやメモリ量の負荷を大幅に低減できます。
そのため、通常のインターネット回線でも快適な視聴環境を実現できます。
[技術・ノウハウの強み(新規性、優位性、有用性)]
ファブリックビデオは独自の動画配信技術であり、以下の特徴があります。
1)複数の高画質動画を同時に一覧で閲覧できます。
2)ユーザが見たい動画を選択する、あるいは拡大表示する、
一つの動画を時系列別に表示するなど、ユーザの指向に合わせた視聴ができる。
※HT
ML5やFlashと組合せることにより、「表示している複数の映像コンテンツをカーソル操作などで移動すること」や「ズームイン、ズームアウトに応じて音響・音声が変化すること」などのような表現が可能になります。
3)出力映像はH.264/AVCに準拠するため、
一般的なWebブラウザやPCアプリ、映像機器、モバイル機器等で再生できる。
また、通常のインターネット回線を利用できる。
[連携先のイメージ]
本技術の活用を希望する企業/自治体を歓迎します。
例えば、以下に該当する企業/自治体へご提案可能です。
1)ECサイトの運営企業/運営者
2)ビデオコマースへの取組に意欲があるウェブサイト運営企業/運営者
3)ECサイトを構築するエンジンを開発している企業。
4)動画配信サイトを運営している企業
5)他、本技術を組み込んだシステムを提案したい企業。
※本記事ではWebマーケティング向けECサイト・ビデオコマースを対象に掲載しておりますが、コア技術である動画配信技術を基に、他にも様々な用途へ応用可能です。
本技術と組み合わせたシステム開発・ビジネス展開を希望する希望を歓迎します。
[技術・ノウハウの活用シーン(イメージ)]
ECサイト・ビデオコマースへの応用として以下の通り活用可能です。
1)ECサイトへの応用
複数の高画質な商品動画コンテンツを一つのページで同時に紹介することが可能です。通信負荷となるデータ量が少ないため、スマートフォン上でも快適に閲覧可能です。静止画のみでの商品説明、あるいは1つの商品動画しか説明できないECサイトと比較し、商品販売率・コンバージョン率・Web集客率を高めることが期待できます。
ソーシャルメディアと組合せる(ソーシャルコマース)ことにより、更に高い効果が期待できます。
2)動画配信サイトへの応用
複数の高画質な動画コンテンツを一つのページで同時に紹介することが可能です。ユーザは興味を引く動画をすぐに見つけることができ、HTML5やFlashと組合せることにより、興味ある動画をズームインしたりレイアウトを好みに合わせて変更できるなど、自由度の高い表現が可能となります。
※その他、ファブリックビデオは下記の用途へ応用可能です(例示)。
[技術・ノウハウの活用の流れ]
お問い合わせ後、デモンストレーションや技術の詳細説明、今までのファブリックビデオの導入事例のご紹介など、活用のご提案をさせていただきます。
[専門用語の解説]
【ECサイト】
自社の商品やサービスを、インターネット上に置いた独自のウェブサイトで販売するサイトです。
【ビデオコマース】
動画や映像を用いて商品をアピールする手法です。静止画のみと比べて、顧客へ商品の魅力を分かりやすく伝えることができ、コンバージョン率や商品購入率の向上に繋げることが可能です。昨今、大変注目を浴びています。