トップページ > 企業の技術・ノウハウ > 油・界面活性剤も滑る、透明・フッ素レス・高密着性・高硬度な滑落コーティング
資料 | |
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組織名 | 株式会社SNT |
技術分野 | ものづくり |
概要 |
慶應義塾大学発のベンチャー企業です。基材にコーティング後、液滴が滑る(滑落する)独自のコーティング技術の研究開発を行っています。「高い滑落性能」「油や界面活性剤が滑る」「透明」「フッ素レス」「高密着性」「高硬度」などの特徴があり、基材と内容物との離型や、汚れ防止、摩擦低減、熱伝達率向上、流動抵抗減少など様々な用途に適用可能です。本技術の活用を希望する企業を歓迎いたします。 |
お問い合わせ |
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詳細 |
【簡略図】
【背景】
表面処理を施すためのコーティング技術は様々なものがあります。株式会社SNTは、慶應義塾大学での研究開発成果をもとに蓮の葉構造を模倣した超撥水・超撥油コーティング技術などを事業化してきましたが、新しい技術として「滑落コーティング」の研究開発および販売を行っています。撥水性はもちろんのこと、これまで難しいとされてきた「油」や「洗剤(界面活性剤)」などを滑りやすくさせて、汚れ防止や液残りの低減に役立つコーティング剤です。また、透明・フッ素レス・高い密着性/硬度などの実用に適した特徴があります。本技術の活用を希望する希望を歓迎します。
なお、「ウェットプロセスによる超撥水・超撥油コーティング」技術についても提供しております。
詳しくは下記をご参照ください。
https://www.open-innovation-portal.com/build/corporate/manufacture/kougokyuutyakuhou.html
【技術内容】
独自のコーティング技術をもとに、基板表面に液滴がすべる(滑落する)コーティング処理を施すことができます。
本技術を活用することにより、基材に対して主に下記の機能を付与することが期待できます。
・内容物離型
・接着抑制
・水滴油滴付着抑制
・流動抵抗減少
・摩擦低減
・熱伝達率向上
・汚れ防止
・防錆
【技術・ノウハウの強み(新規性、優位性、有用性)】
1)基板へのコーティング後は液滴がすべるようになります。例えば、SUS304に塗装した場合、動摩擦係数は0.23から0.14にまで低減しました。
2)油、界面活性剤に適用できます。
例えば、機械切削油に適用すると、滑落角は24度になりました。
また、柔軟剤や化粧剤など界面活性剤が入っているものにも適用できます。
化粧剤などは高価な液剤を使用することがあるため、カップに内容物が残らないようにコーティング処理を行うことは高いニーズがあると期待できます。
下記は医療用柔軟剤に適用した後の弾き具合を示したものです。
3)コーティング後も適用です。透明性が求められる用途など適しています。ガラス・PET・アクリル・ポリカーボネートなどの材料や、金属など様々な材料にコーティング可能です。
4)密着性が高いことが特徴です。基材によりますが、剥がれにくいことが求められる現場で使用することができます。
5)コーティング表面の硬度は6H(ガラス基材)を達成しており、硬いことが特徴です。
6)コーティング剤にはフッ素を使用していません。経口毒性なし。
【連携企業のイメージ】
基材に対して滑落コーティングを施したい企業、あるいは、本技術を活用したビジネス展開について意欲がある企業を歓迎いたします。
【技術・ノウハウの活用シーン(イメージ)】
本技術の特徴を生かして、例えば、下記の用途で活用可能です。
また、本記事では滑落コーティングをご紹介していますが、超撥水・超撥油なコーティングのニーズに対応可能なシーズを保有しています。超撥水コーティングの特徴は下記のとおりです。
【技術・ノウハウの活用の流れ】
コーティング剤の提供やサンプルをお送りいただいての成膜試験なども賜ります。お問い合わせ後、技術の詳細なご説明やデモ、ご提案をいたします。
【専門用語の解説】
(滑落角)
液滴を水平な状態から徐々に傾斜させるに際し、液滴が滑落し始める時の傾斜角を滑落角と呼びます。同じ液量において、滑落角の小さな表面は液体との付着性が弱い(液除去性能が高い=滑落性が良い)と言えます。転落角とも呼ばれます。
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